Androidガラケー「ガラホ」は良い機種だが、適用料金プランが残念
シャープからAndroid搭載ガラケー「AQUOS K SHF31」登場
auの新機種発表会にて以前よりウワサされていた、Anndroid搭載ガラケー「AQUOS K SHF31」が発表されました。発売は2015年2月下旬で、auはこのAQUOS Kをガラケー+スマホで「ガラホ」という相性で呼んでいました。
実はこのガラホはVoLTE対応になるんじゃないかなと思い、先日発表会前に以下の記事を書いたのですが、残念ながらAQUOS KはVoLTE非対応です。
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しかし、AQUOS Kは以前書いた記事で希望する機能がいくつか実現していて、非常に良い端末だと思いました。
- LTE対応でも従来のガラケー同様ロングバッテリー
- Android搭載だが、GooglePlay非搭載でアプリ制限
バッテリーはガラケーにしては多い1410mAhで、中身はスマホでありながらユーザーの意図しないパケット通信を行わないことで、バッテリー消費を抑えています。
またAndroid搭載でオープンなOSにつきもののセキュリティーの問題や、不正なアプリによるウィルス混入などが心配ですが、AQUOS KはGooglePlay非搭載で、アプリ追加にはauの専用サイトからのインストールになります。子供に持たせるときにも安全性が保たれるので安心です。
問題はスマホ向け料金プランが適用される点
中身はスマホ見た目や使い勝手はガラケーというAQUOS Kですが、適用される料金プランはスマホ向けのものになるようです。通話し放題の部分もガラケー向けの2,200円ではなく、スマホ向け2,700円が適用されます。一番安いデータ定額2でも月額6,500円になります。
他のインタビュー記事によると、今回ガラホの狙いはガラケー所有率が高い50代以上の方への普及が狙いのようです。ガラケー特有の物理ボタンの操作性と、目的の機能が簡単に使えることがガラケー所有率が高い要因と捉えているようですが、実際はどうでしょうか?
ガラケー料金のスマホが使いたいだけで、スマホ料金のガラケーは要らない
私は単純にスマホの料金が高いから、50代以上のスマホ普及が進まないのだと思います。なのでスマホプランが適用される「ガラホ」は問題をはき違えていると思います。イオンの格安スマホが出た当時シニア層に売れたのは、ガラケー料金に近い料金でスマホが持てることが大きかったのではないでしょうか。
ガラホAQUOS Kが発売されたら、ショップでは以下のようなやり取りが発生するはず。
客:携帯の調子が悪いから機種変更しようと思いまして。
店員:機種変更でしたら、今ならスマートフォンがおススメです。端末代も実質タダでお持ち帰りいただけます。
客:タダならスマートフォンにしようかなあ?月いくらかかるんですか?
店員:一番安い2GB利用できて、通話はし放題のプランで月6,500円です。
客:高!今は月1,000円ちょっとやから、高過ぎるなあ。今使ってるのと同じようなので良いです。
店員:でしたら最近発売になった「ガラホ」が同じようなスタイルで、しかもスマートフォン的にも使えて良いですよ。
客:それいいなあ。それにしようかなあ。
店員:こちらでしたら端末代は実質タダです。
客:今までどおり月1,000円ちょっとで使えるの?
店員:料金はスマホと同じ一番安いプランで月6,500円です。
客:。。。
まったく噛み合ってないですね。ガラケー利用者の多くは「通話とメールを少ししかしないから安い方が良い。」という方でしょう。安いスマホがあれば、使ってみようかな?と選択肢に入りますが、月6,000円を超えると選択肢にすら入りません。
AQUOS K SHF31はなかなか良い端末だと思うのですが、この料金プランでは厳しいのではないでしょうか。もったいないなあ。
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