Snapdragon搭載Windows PCでテレワークという企業が増えるかもしれない

Snapdragon搭載Windows PCでテレワークという企業が増えるかもしれない

この記事を共有する

続々発売されるWindows on Snapdragon PCが魅力的

2018年に入り以前からウワサされていたSnapdragon搭載Windows PC(Windows on Snapdragon)の詳細が見えてきました。Windows on Snapdragon PCはARMアーキテクチャのSnapdragonをメインチップに使用したWindows PCです。

ARMは昨年ソフトバンクが買収し話題になった英国の会社です。今後ARM社が設計したアーキテクチャのチップを搭載するWindowsパソコンが、多数登場すると思われます。まず最初に発売となるARM版Windowsパソコンは、メインチップにクアルコムのSnapdragonを搭載したものになります。ARMアーキテクチャの強みはモバイル向けに特化した低消費電力で、バッテリーでの長時間利用が可能です。従来のintel製CPU搭載のノートPCですと、バッテリーでの連続使用は長くても15時間程度でしたが、ARM版Windowsパソコンはどれも20時間以上となっています。

image4111

価格もASUS製で599ドル程度からとなっていますので、日本でも7万円程度で発売されるのではないでしょうか。上の写真はHP製の「ENVY x2」で、こちらは米国で2018年3月発売予定で999ドルです。従来の2in1 PCと同様のデザインで、通信SIMを刺せば4G LTE通信も可能です。充電はUSB-TypeCで行い、写真を見る限りキーボード付きでもかなり薄くてコンパクトな印象です。

Windows on Snapdragonでテレワークという企業が増えそう

働き方改革を推進する企業が増えており、外出先や自宅でも会社同様に仕事が出来る環境を整備したいと考えるとき、モバイルパソコンのバッテリーが一日持たないというのは結構悩ましい問題です。

タブレットを利用するというのも解決策の一つですが、仕事の内容によっては作業性の面でマウスが使えるPCに劣ります。特にセキュリティや運用面でiOSのみ採用している企業の場合、iPadではマウスが利用出来ません。(特殊なマウスで使用出来るものがありますが、使い勝手はあまり良くないです。)

そんな悩みがWindows on Snapdragon PCですと、ある程度解消する可能性があります。恐らく日本でも発売されれば多くの企業が検証を行うのではないでしょうか。企業のシステムやデータをパブリッククラウドに移行している企業や、VDI(仮想環境)でリモートデスクトップを構築している場合、手元のPCの性能やディスク容量に依存しませんから、単純にバッテリーで長時間駆動して、薄くて軽いという点はポイントが高いです。

Windows on Snapdragonは企業ユーザーに普及が進めばヒット商品になる可能性がありそうです。

Windows on Snapdragonはアプリの対応が唯一気になる点

image4112

Windows on Snapdragonはハードウェアだけを見ると非常に魅力的ですが、アプリ側がついてこれるかが唯一気になる点です。これまで出ている情報を見ると最適化されていないアプリは、動作が不安定だったり、そもそも起動しなかったりするようです。そうなると業務での利用に支障が出る可能性が高いです。

最近はPC、タブレット、スマートフォンなどデバイスの種類が増えており、アプリ側も普及しているハードウェアへの対応を優先します。Windowsスマホが失敗したのもアプリ側がついてこなかったことが大きいです。Windows on Snapdragonも同様に最適化アプリが少なすぎて使えないという状況にならないか心配です。

クラウドやVDIだがらPC側の性能にあまり依存しないと言っても、そこにセキュアに接続できなければ使えません。セキュリティ関係のアプリは早々に対応して欲しいです。もしも、Windows on Snapdragon PC発売当初に対応するアプリメーカーが少ない場合、真っ先に最適化対応することでアプリメーカ側にも商機が生まれるかもしれません。

企業で採用する場合ハードウェアの将来性も重要ですので、Windows on Snapdragonを採用する場合は見極めが難しそうです。

これまでスマホやタブレットに押されノートPCは右肩下がりでしたが、これからはまた少しずつ伸びてくると思います。そんな中で登場するWindows on Snapdragonの薄くて軽いノートPCには非常に期待しています。