4Kテレビ向けの番組配信は光通信・衛星放送・UHDブルーレイ本命は?

4Kテレビ向けの番組配信は光通信・衛星放送・UHDブルーレイ本命は?

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4K映像はインターネット、衛星、ディスクどれが本命になるか?

4K映像を楽しむには自分で環境を構築する必要あり

先日以下の記事で4K視聴環境に関する事をまとめましたが、2020年東京オリンピックに向け4K関連が盛り上がること間違いないでしょう。

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しかし、現在主流の地上デジタル放送のように、テレビを買って電源オンではすぐに観られないのが4Kです。4K映像を楽しむには様々な選択肢から自分に最もあった環境を用意しなければなりません。

ということで多数ある4K映像配信方法について紹介と、どれが本命になるのか考えたいと思います。

4K映像配信はインターネット、衛星、ディスクなど様々な方法がある

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新しい規格のテレビが発売される時、必ず言われるのが観るコンテンツが無いのに4Kや8Kなんて不要だ。ということですが、スマートフォンやタブレットがすでに大型テレビ以上の解像度になっている現在、テレビがそのまま進化しない訳がありません。高解像度に慣れると今までキレイに見えていたフルHD映像でも物足りなくなってきます。

じゃあどうやって4Kコンテンツを家庭に届けるのか?というと今考えられるのはインターネット、衛星、それと後ほど紹介するUHD Blu-rayあたりになりそうです。

現在4K映像が一番お手軽に観られるインターネット(IP伝送)

2015年2月時点で一番お手軽に4K映像を見られるのはインターネットでしょう。YoutubeやNTT系インターネットなら「ひかりTV」、また対応機器を持っているなら「アクトビラ」などがあります。

しかし、問題はこれが各家庭に普及した時にどうなるかです。現在一般的な家庭用光ファイバーインターネットの構成は以下の通りです。(クリックすると別ウィンドウに拡大表示)

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1GBのサービスを申し込むと各家庭に1GBの回線がつながるのではなく、1GBの回線を複数ユーザーで分け合う形になります。事業者や周辺の利用ユーザー数により異なりますが、16~32ユーザーで共用しています。この設備形態は、大量のデータを常時流し続けることは想定されていないので、複数のユーザーがそのような使い方をすると、全体的に速度低下が発生します。

また、基本的にインターネットは連続したデータを流し続けるような用途には向いていません。ソフトウェア技術や新たなルールを付け加えることで、インターネットでもストリーミングサービスを使えるようにしているのが現状です。4K動画クラスのデータ量を扱うユーザーが増えた時、インターネットが耐えられるのか?というと疑問です。

インターネットで4K映像を普及させるには、映像の圧縮技術にかかっています。現状4K映像は40Mbpsほどのビットレートが必要ですが、先日開催された「NTT R&Dフォーラム2015」に出展されていたものは、H.265で圧縮された18Mbpsの4K映像でした。かなり間近で見てみましたが、かなりキレイな映像で驚きました。18Mbpsまでの高圧縮をリアルタイムで行い、あれほどの高品質映像に出来るようになるのか今後に期待です。

4K普及時の大本命?衛星放送

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インターネットと並んで4K放送が盛んな衛星放送はどうでしょう。現在スカパーJSATの124/128度CSを用いた試験放送「Channel4K」が行われています。45Mbpsの高品質な4K映像を配信できます。

放送の強みは受信する家庭にアンテナさえあれば視聴可能な事でしょう。インターネットの普及が遅れている地域でも問題なく配信出来ます。衛星放送の問題点、悪天候による受信感度低下や、立地条件により受信出来ない等はありますが、世界中で効率的にかつ高品質映像を提供できる可能性が高いのは衛星放送かもしれません。

2016年には新たに110度CSが打ち上げられ、100Mbpsクラスの映像も配信可能になる予定です。

4K映画が収められるBlu-rayが登場、ディスク復活あるか?

2015年初のCESで4K解像度の映画が収録可能な規格「UHD Blu-ray」を採用した再生機が、パナソニックブースに展示されました。インターネットの配信にはトラフィックの面で問題が多く、インフラ整備が遅れている地域で4Kコンテンツを家庭に届けることが可能です。

UHD Blu-ray規格は3層100GBのディスクに、ビットレート100Mbpsの4K映像を約2時間収録出来るようです。以下は出展された「UHD Blu-ray再生機」。

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日本ではディスク販売がまだ残っていますが、海外とくにアメリカはディスク販売はほぼ壊滅状態のようです。しかし、アメリカの映像配信最大手のNetflixが4K配信を始めているものの、インターネット網が日本ほど整備されていないため、今のところ大々的には扱っていないような状況です。

そんな中、4Kコンテンツを売りたいとなれば、ディスク復活もあり得るかもしれません。(かなり厳しいと思いますが)

4K映像配信の伏兵?光ファイバー網を使ったテレビ放送データ搬送

1番目に紹介したインターネットと何が違うの?という感じでしょうが、IP網とは別にテレビ用データを光ファイバー内に流すサービスです。日本では「フレッツテレビ」が代表的です。インターネット(IP)ではユーザー数が増えると、トラフィックの増加に設備が耐えられない可能性がありますが、このテレビ放送データを流す方法はそういった問題はありません。

光ファイバーでのデータ伝送はNTT設備の例ですと、下りが1.49μm、上りが1.31μmの波長の光で通信しています。この同じ光ファイバー内に、フレッツテレビ用の1.55μmの波長の光を流すことで、インターネット通信に影響を与えることなくテレビ放送データを流すことが出来ます。フレッツテレビですと35Mbpsの4K映像を20チャンネル伝送することが可能です。

その他、最初に紹介したインターネット(IP)との違いは、こちらは放送データですので一方向通信です。チャンネルを変えることは可能ですが、ストックされた番組から選択して視聴する、ビデオオンデマンドサービス的なことは出来ません。また放送を観るための受信装置が必要で、有料放送の場合は別途その料金も必要です。

4K映像を観る方法は一長一短。どれが本命になるのか?

大きく分けて4つの方法について紹介しましたが、自分の好きな映像を選択して好きな場面から視聴できる、オンデマンドサービスはインターネット(IP伝送)しかなさそうです。衛星放送や光ファイバーを使ったテレビデータ放送は、映像を一方向に流すことしか出来ません。

どの方法も一長一短でコレが一番と言い切れる、本命と呼べるものは無さそうです。これからくる4K時代には、いくつかの方式を併用することになりそうです。現在ビデオオンデマンドが好調ですが、4Kレベルのトラフィックとなると再生の度に各ユーザーが、サーバーから映像を呼び出していては、映像がスムーズに再生されなかったり、強制的に解像度が落とされたりする場面が増えるでしょう。4K時代には視聴予約的な機能を設け、事前にローカル側に保存するような仕組みが必要かもしれません。

日本では録画文化が根付いているので、衛星と光ファイバーによるテレビデータ伝送、ディスクによる圧縮率低めの超高画質映像が主流になるのではないでしょうか。

2015年3月1日からはスカパーによる4Kチャンネルがスタートします。スカパーでは衛星と光ファイバーによるテレビデータ放送を利用するようです。2020年オリンピックに向けて、ユーザーが難しいことを考えなくても4K映像を視聴できる環境を整えることが今後重要だと思います。

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