Nexus6の販売方法からGoogleの戦略に変化を感じた

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従来のNexusシリーズに比べ高額なNexus6についてGoogleの狙いは?

32GBモデルが69,600円と高額なNexus6

2014年12月に発売予定のGoogleスマホ「Nexus6」。国内ではワイモバイルが独占販売しますが、先日発表された価格は32GBモデル69,600円(税別)、64GBモデルが79,200円(税別)です。

携帯キャリアで実質0円でスマートフォンを買うことに慣れているとすごく高く感じますが、SIMフリー版を海外から購入することになれている方なら、Nexus6のスペックでこの価格は妥当だと感じるでしょう。ちなみに先日値上げしたiPhone6のSIMフリー版は16GBモデルで75,800円(税別)です。

しかし、従来のNexusシリーズというとGoogleのフラッグシップ機で、ハイスペックな端末をお得な価格で発売してきました。7インチタブレットで人気のNexus7(2013)が32GB+LTEモデルで発売時に39,800円でしたから、それに比べNexus6は倍程度の価格で登場することになります。価格発表前に5万円前後というウワサが流れたことも割高に感じる理由かもしれません。

Googleは広告以外で直接収益を得る方向へ舵を切るのか?

GoogleがNexusシリーズを格安で提供する理由は

  • Android端末が普及することでGoogle検索利用者が増え、広告収入増が期待できる
  • GooglePlayの手数料収入増が期待できる。

このことからGoogleは端末本体の利益は度外視で、Nexusシリーズを販売していました。

今回のNexus6の価格はそういった間接的な収益を期待することから、Nexus6の販売により直接収益を得る方向にシフトしたと思われます。スマートフォンをいくら売っても、Google検索からの広告収入があまり増えないことが原因でしょうか?現在Googleの収益は順調に増え続けてますが、PCよりスマートフォンの比率が今後高まることで、広告クリック単価の下落やアプリ利用によるGoogle検索利用率低下が起こります。Googleは広告以外で直接収益を得る手段を模索しているのでしょう。

フリーミアムモデルはWINWINの関係でないと成り立たない

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従来のNexusシリーズのように端末からの収益は期待せず、他の部分での収益を期待する方法はフリーミアムモデルと同じです。フリーミアムモデルというと何かカッコいいですが、国内のソーシャルゲームのように無料でたくさんのユーザーを引き付けて、射幸心をあおり一部のユーザーに重課金を押し付けるというモデルは長続きしないでしょう。

フリーミアムモデルはWINWINの関係でないと今後成立しないと思います。無料ユーザーが居れば当然課金ユーザーも必要です。無料ユーザーでシェアが増えれば、課金ユーザーにもメリットが生まれるようなモデルが理想でしょう。

また無料で提供されている裏で、別の目的によるメリットが発生するようなものもフリーミアムに適しています。代表的なものに「リキャプチャ」があります。詳しくは「ビッグデータの衝撃」という書籍を読んでほしいですが、自動プログラムによる不正ログインをブロックする目的で、人間にしか読めない文字での認証を見たことがあると思います。

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これはGoogleの書籍デジタル化事業で、スキャン時のOCRによるデジタルデータ化に失敗した文字が表示されています。Googleはログイン認証システムを無償で提供する代わりに、何億という人たちがログイン時に、このデータの正確な文字を読み取り入力してくれるのです。まさにWINWINの関係ですね。

GoogleのNexusシリーズが格安だったのはWINWINの関係があったからです。しかし現状ではGoogleはNexus6を格安で提供するメリットがないと判断したようです。きっちりモノを売って収益を得ようという考えです。

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Googleといえば広告で得た莫大な利益を使って、様々なサービスを無料または格安提供することで一気にシェアを奪い、そこから本業の広告収入につなげることが得意でした。しかし最近では複数のロボット事業会社やスマートサーモスタット企業のNest、衛星事業のSkyboxなどを次々と買収し、次の展開への準備を進めているように見えます。フリーミアムの次はモノを売って商売をするという原点に返るのでしょうか?なんでもフリーミアムではなく適材適所使い分けを考える時期なのでしょうね。

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