クラウドゲームは成功する?ゲームクラウド化を推進する理由

クラウドゲームは成功する?ゲームクラウド化を推進する理由

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スクウェア・エニックスHDがクラウドゲーム事業会社「シンラ・テクノロジー」を発足

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2014年9月19日東京ゲームショー2014にてスクウェア・エニックス・ホールディングスより、クラウドゲーム事業の運営会社「シンラ・テクノロジー」の発足を発表しました。2015年初旬からβテストを実施する予定です。

スクウェア・エニックスは先日ストリーミングゲームサービス「DIVE IN」を発表したところです。「シンラ・テクノロジー」と「DIVE IN」がどう絡むのか不明ですが、ゲーム最大手のスクウェア・エニックスがクラウドゲームに大きく舵を取ったということでしょう。

【関連記事】大丈夫か?スクエニ「DIVE IN」ストリーミングゲームサービス | More-interest.GAME

スクウェア・エニックスだけではなく、ソニーやマイクロソフト、Amazonまでもクラウドゲーム市場を虎視眈々と狙っています。

クラウドとゲームは相性最悪じゃないか?仕組みをおさらい

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上の図は3DS版「ドラゴンクエスト10」の説明図です。プレイヤーはサーバーで生成された映像を受信し、コントローラーへの入力情報をゲーム機からサーバーへ送信します。こういった仕組みのためゲームプレイ中は常にサーバーと接続されている必要があります。

昨年ごろからクラウドによるストリーミングゲームサービスが注目され始めました。当サイトでもクラウドゲームに関する記事を多数書いてます。記事下に関連記事貼っておきますので、興味ある方は読んでください。

クラウドゲーム参入の発表が相次いでますし、少し前までは「クラウドゲームはなかなか面白んじゃないか。」と思っていましたが、クラウドゲームには以下の問題点がつきまといます。

  • 当然ながらサーバーに接続出来ないとゲームがプレイ出来ない。
  • サーバーと情報のやりとりが発生する為、どうしても遅延がある。
  • 立ち上げ時期に必ずと言っていい程、通信トラブルが発生する。

上記のうち遅延についてはどうやっても解決できない問題でしょう。

クラウドサービスはストレージ(保管場所)やビジネスアプリ。音楽や動画など多岐に渡りますが、どうもゲームだけはクラウドとの相性が最悪です。動画も高品質な回線が必要ですが、サーバーから端末(クライアント)へ一方通行です。通信品質が一時的に落ちても、ある程度端末側にバッファ(一時保存)しておけば動画は途切れずに流れつづけます。通信圏外へ行くことが想定される場合は事前に端末へダウンロードさせることで利用出来ます。しかしゲームは双方向で、しかも遅延が即利用者のストレスとなることから、満足なサービスを提供するにはハードルが高そうです。

これほど相性最悪なクラウドゲームを、大手企業が事業化しようと躍起になる理由はなんでしょうか?

クラウドゲームはGoogleやApple依存からの脱却が目的

みなさんもご存じのとおり、スマートフォンOSはアップルとGoogleの2社が占めており、アプリストアも同様この2社が占めています。アプリを公開し得た利益から、アップルやGoogleに手数料を支払う仕組みです。現在人気のアプリは快適に動作するネイティブアプリであり、ゲームメーカーは利益の多くを手数料に取られます。さらに現在主流のネイティブアプリはOS上で動作するので、当然OSの仕様、さらに端末の仕様に併せて最適化アップデートが必要です。

クラウドゲームはこれら手数料からの脱却。さらにOSや端末仕様変更からの脱却を図りたいのでしょう。LINEが最近始めた「LINEプリペイドカード」も手数料支払いからの脱却が目的です。

さらには違法コピーソフトや中古ソフト対策もまとめて可能であり、ゲームソフトメーカーにはメリットが多いのです。

利用者メリットが少なすぎるクラウドゲーム

ゲームメーカー側のメリットは多そうです。しかし肝心の利用者側のメリットはどうでしょう。クラウドゲームを説明する場でよく語られるメリットが

  • どこでもゲームの続きが出来る。
  • ゲームハードの性能に依存しない、手持ちの端末でリッチなゲームが遊べる。

こういったことが挙げられますが、デメリット以上のメリットが感じられません。新しいところでは3DS版の「ドラクエ10」が購入後サーバー接続出来ず遊べなくなる問題や、PC版シムシティでもサーバーに繋がらずに数週間まともにプレイ出来ませんでした。一番の問題は遅延です。Amazonが提唱するクラウドと端末で分割処理し、遅延を最小に抑える仕組みも考えられていますが、結局サーバーに接続されていることがプレイ出来る条件ということに変わりありません。

技術の進歩で問題点はカバーできるかもと少し期待しましたが、最近クラウドゲームについて懐疑的です。2015年から本格化するクラウドゲームでApple、Googleに依存しない独自のマーケットを築くことが出来るでしょうか?

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