NexTV-Fのリモート視聴規格は国内スマホを生かす、殺す?

NexTV-Fのリモート視聴規格は国内スマホを生かす、殺す?

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次世代放送推進フォーラム「NexTV-F」のリモート視聴要件発表

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一般社団法人 次世代放送推進フォーラム「NexTV-F」がスマートテレビ時代に向けて、スマートフォンやゲーム機でのリモート視聴に関する要件を発表しました。

デジタル放送の“リモート視聴“規格が決定。NexTV-F – AV Watch

デジタル映像のリモート視聴については「DTCP+」などの規格がありますが、あまり使い勝手の良いものではなく録画した映像に限られています。新要件は「外出先でリアルタイムの放送や録画番組をスマートフォンやゲーム機からリモート視聴しよう。」というのが狙いでしょう。
始めこの記事を読んだときは「そんな規格が進められているのかあ」程度に思ってましたが、良く考えるとまたまた日本独自のガラパゴス規格になりそうだと心配になりました。

やはり日本はテレビ放送にこだわるのか?

日本で映像関係の規格というと「いつもテレビありき」になります。テレビ業界関係者が力を握っているのでしょうか?アメリカのように放送事業者と制作会社が完全に分離している場合は、テレビ放送と同時にインターネットにも同じ番組がアップされて、視聴者はテレビで見なくともオンデマンドで視聴可能だったりします。

日本の場合は放送事業者=制作会社なので、まずテレビ広告を重視します。最近ではオンデマンド放送も盛んになってきましたが、テレビ広告に誘導する為のオンデマンド放送でしょう。
そもそも映像コンテンツをサーバーから直接視聴する機器(スマートフォンやゲーム機)に送れば、家庭で受信・録画した映像をリモートで機器に送るといった煩わしいことは不要です。そういった煩わしいことが必要な規格だとアップルやGoogleまたは映像配信ビジネスを始めるamazonあたりにおいしいところはすべて持っていかれるでしょう。
事業者等の利権を守ることに力を使っていては太刀打ちできません。

国内製スマートフォンにとって良い結果を招くかも

リモート視聴については国内独自仕様で個人的にあまり良い印象ではありませんが、世界的に苦戦している国内製スマートフォンには良い方向かもしれません。
国内製スマートフォンが世界的に売れない原因は国内独自仕様です。おサイフケータイやワンセグ、フルセグあたりがネックでしょう。今回のリモート視聴が一般的になれば、国内独自仕様のうちワンセグとフルセグ機能は搭載する必要がなくなるかもしれません。端末メーカーとしてはなるべく世界共通仕様で各国向けカスタマイズは少ない方が有利です。
特にワンセグとフルセグはそれだけで部品(チップ)が一つ必要なので、その分端末は大きくなってしまいます。
そこまで考えてテレビのリモート視聴を推進しているのか分かりませんが、国内製スマートフォンの足かせが外れることには期待です。

まず使い勝手の良さを一番に考えるべき

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家でNASNEの番組をPSVitaやタブレットで視聴する。というようなことが外出先でも出来るのは魅力的ですが、変なルールのおかげで「使い勝手がイマイチだ。」ということにならないようにして欲しいです。通販で買い物するとき最安値じゃなくてもついamazonで購入してしまうように、使い勝手は重要です。
また現状ではUQ WiMAX以外のモバイル通信(LTEなど)は通信量の制限がついています。テレビや録画番組のリモート視聴を行うとあっという間に制限を超えてしまうでしょう。ワンセグやフルセグは放送を直接受信するのでパケット通信は行いません。
このような状況でリモート視聴が普及するのか疑問です。

様々な分野で言えることですが、アップル、Google、amazonの独占を防ぐには、まず利用者の使い勝手を良くすることに注力していくことが必要です。

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