廃課金頼り基本無料アイテム課金(F2P)のビジネスモデルは異常

廃課金頼り基本無料アイテム課金(F2P)のビジネスモデルは異常

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最近は大手ゲームメーカーもF2Pに積極的

フリートゥプレイ(基本無料ゲーム内課金)

ここのところゲームソフトが軒並みF2Pモデルに移行しています。F2PとはFree to Play(基本無料)を略したものです。日本では基本無料アイテム課金と言われることが多いです。スマートフォン向けのゲームでこのモデルが採用され、一時期子供たちが親の知らぬ間にどんどん課金してしまい、高額請求が来てしまう事が問題になりました。(実際は子どもが課金したのではない場合も多かったようです)

そういったスマートフォン向けのゲーム(スマホゲーム)を提供していたのは昔ながらのゲームメーカーではなく新規参入メーカーです。最近ではスマホゲームが好調で、従来からのゲーム専用機向けコンシューマゲームは下降傾向にあり、大手ゲームメーカーもF2Pモデルに移行しつつあります。

現在(2014年2月時点)スマホゲームの5強はガンホー、LINE、コロプラ、セガ、バンダイナムコです。急速にリリース数を増やしているのがスクウェアエニックス。またワンダーフリックでLEVEL5も本格参入しています。 今後F2Pが主流になるのでしょうか?

F2Pモデルの売上げ方は異常ではないか?

レストラン店内画像

少し変なたとえ話をします。

こんな飲食店があったとします

  • 入店したら1日店に居なければいけない
  • 基本の定食を食べるだけなら無料
  • サラダやデザート等は追加料金
  • さらに高級素材を使った高額メニューも追加料金を払えばいくらでも注文可能

結果このお店に来るお客の約5割は基本定食だけ食べてお金を払わずに、後は水だけ飲んで過ごしました。 約4割の客はデザートとサラダを追加注文し1000円以内の支払いでした。約1割程度の客は高額メニューやデザート、サラダなどを注文し数万円支払いました。

このお店の経営はこの1割の高額支払客で成り立っています。 きっとこのお店のサービスはこの1割の客を満足させるにはどうすれば良いかを検討するでしょう。 9割の客はたいしたサービスを受けられないのに1日中店にいることに嫌気がさして、しばらくは無料につられて来店したとしてもそのうち来なくなるでしょう。 来なくなるばかりかお金を払っていないのに「あの店のサービスは良くない」とか「ご飯がまずい」など悪評だけは噴出するはずです。

先日スマホアプリへの課金額に関する調査結果が出ていました。上にあげた例のように5000円以上課金する人は1割に満たないようです。

これって異常ではないでしょうか。私の感覚が古いのでしょうか?

基本無料でゲームの価値観が下がる

頭を抱えて悩んでいるイメージ

基本無料はゲームへの間口を広げるという意味では良いモデルかもしれません。しかし昔から無料体験版は存在していましたし、ゲーム序盤は無料で一定以上進めるにはゲーム購入が必要というモデルもありました。

何故F2Pに向かうのでしょう?

考えられる理由はゲームを購入すること自体がハードルになることと、高額課金を期待していることだと思います。 特に後者の高額課金に期待が本音でしょう。統計上1割のユーザーは高額課金してくれるのならば、たくさんダウンロードされれば内1割の高額課金ユーザーによる収入が見込めます。 しかしF2Pモデルで一定の収入を得られたとしてもゲームに対する価値観が下がってしまうことは問題でしょう。おそらく昔からコンシューマゲームを発売していた大手ゲームメーカーがなかなかF2Pモデルのゲームに参入しなかったのは、ゲームの価値観が下がることを懸念したような気がします。

私のように昔からゲームをやっている人は新作ゲームが定価4,000円ぐらいだと安いと感じるでしょう。昔スーパーファミコン全盛時にはゲームソフト価格が1万円前後は普通だったのです。しかし現在の基本無料に慣れると1,000円でも高いと感じるはずです。

一度安い方に慣れるともう引き上げることは困難です。新聞に月3,000円も払うのはバカらしいと感じる人が増えているように、ゲームにお金を払うのはバカらしいと思う人が大半になるでしょう。

ゲームに興味ない層が増えてきた

前々からF2P(基本無料)ってどうなの?とは思っていたのですが、以下の記事を読んで今回ブログに書こうと思い立ちました。

日々是遊戯:家庭用ゲーム機/スマートフォンとも「ゲームへの関心下がる一方」 ゲーム機所有も「遊んでいない」が31.4% – ねとらぼ

スマホ向けのF2Pモデルのゲームが伸び続けていると言われている一方、ゲーム自体に興味・関心がなくなる人たちも増えています。
さきほど例に出しました1割のユーザーは満足ですが、残り9割の大半のユーザーはどこか不満があるのです。

ではなぜ今スマホゲームは伸びているでしょうか?

スマートフォンユーザーは2012年から1000万人ペースで増え続けています。2015年以降は増加に歯止めがかかると予測されています。 スマートフォンを使い始めて、まずとりあえず試すのがゲームアプリという人が多いのでしょう。F2Pモデルが伸びているというよりはスマートフォンユーザーが伸びているのに便乗しただけではないでしょうか? これまでの実績から、これからはF2Pだと一気にそちらに流れると痛いシッペ返しを食らうかもしれません。

F2Pはパッケージソフトを売るより苦労が多いと思います。発売後も定期的なアップデートやユーザーを楽しませる仕組みを提供し続けなければなりません。 F2Pモデルは失敗だったと気付いても、ゲームの価値観が下がった後では、もうパッケージソフトを5,000円で売ることは出来なくなります。後戻りはできません。

サブスクリプション型も登場、今後どうなるのか?

F2Pモデルのゲームについてあれこれ言いましたが、時代の流れですのでしばらくは思考錯誤しながら増え続けるでしょう。 F2Pモデルのゲームでも「艦隊これくしょん-艦これ」などは私もプレイしています。先日紹介した「Hearthstone」なども凄く面白いゲームです。

カードゲーム ハースストーンタイトル

Hearthstone(ハースストーン)基本無料のおススメオンラインカードゲーム

課金部分について納得がいけば、コンシューマゲームを購入するのと同様に課金します。F2Pモデルが健全に成長するかどうかは課金部分の設計にかかっているでしょう。高額課金を誘うことばかり考えていてはこのモデルは廃れるはずです。

PSNowイメージ

また2014年は先日sonyが発表した「PlayStation Now(PS Now)」などのクラウドによるゲームストリーミングサービスなども登場します。

「PlayStation Now」(PSNow)ストリーミングゲームサービスのその先

こちらは毎月一定額を支払うサブスクリプションサービスが主流になるはずです。月いくらぐらいに設定されるのか未知数ですが、新しいビジネスモデルとして注目です。

音楽業界も定額制への流れが拡大中です。映像関連はすでに定額制が主流になりつつあります。 私はゲームに関してはF2Pよりも定額制の方が好ましいと感じています。

最近は任天堂も苦戦しているようですし、ゲーム業界全体が縮小傾向であの手この手と試したい気持ちは分かりますが、ユーザーを置いてけぼりにするようなことにならないような施策に期待したいところです。

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