WEBメディアが「マストドン(Mastodon)押し」しすぎることで独自性が失われるのでは?

WEBメディアが「マストドン(Mastodon)押し」しすぎることで独自性が失われるのでは?

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最近人気?の分散型SNSマストドン(Mastodon)

最初に書いておきますが、私はマストドン(Mastodon)使ってません。あまりにWEBメディアの「マストドン押し」が強すぎて、興味が湧かなくなったためです。こう書くと波に乗り遅れた奴の負け惜しみとも聞こえますが、そうではなくWEBメディアがマストドンをゴリ押しすることで、独自性が失われるのではないかと感じて、始めるのに躊躇しているという感じです。

すでに既存のSNSで利用目的に応じてアカウントを使い分けている方は多いと思います。そんな中でマストドンの独自性と言えば、利用者が少ない「隠れ家」的な感じが良かったのではないかと思うのですが、WEBメディアへの露出が増えて、企業や営利目的利用者が参入することで、結局他のSNSと同様の道を辿るような気がします。そうなると、さらにマストドンアカウントを管理しなければならないという面倒だけが増えるのが嫌で、マストドンを始める気が起こらないのです。

WEBメディアは取り扱うネタに飢えている

WEBメディアが最も重視するのは、ネタを他メディアよりも早く伝えることです。

Google検索上位に来るためには、どこよりも早く情報を伝えることと、内容が充実していて読み手の役に立つということが重要で、新しいトレンドを早く察知して多くの情報を発信することが大事です。特にマストドン関連については「ITmedia」さんが力を入れているように感じます。マストドン関連情報ならITmediaという地位を狙っているのでしょうか。

世界的にはそれほど注目されていないマストドンに日本のWEBメディアが力を入れるのは、世界最大のインスタンス(広場的なもの)が日本国内で運営されているということだけではなく、日本国内のIT関連情報のネタに飢えているということもあるのではないでしょうか。

最近では各企業からSNSを通じて直接ユーザーに最新情報を届けるスタイルも一般化してきており、IT系ニュースサイトを介して得られる情報の鮮度が落ちてきています。特にIT関連は海外発の情報の方が多いため、海外のニュースを個人がSNSで拡散する方が情報の鮮度が高いケースも多く、IT系ニュースサイトの出番が無くなりつつあります。

また、FacebookやTwitter、LINEなどの既存SNSに関しては、すでに情報が出尽くしており、新たな情報といえばそれほど目新しいものもありません。

そのような状況ですから、WEBメディアにとって検索でサイトに辿り着いてもらえるネタは貴重です。WEBメディアがこぞってマストドンを既存SNSの対抗馬にしたいというのも分かる気がします。

マストドンがクリアすべき問題

分散、オープンといったキーワードがマストドンの特徴であり、だれでもインスタンスを立てて運営出来るという点は面白いのですが、主な利用方法はTwitterと非常に似ています。文字数が500文字と多く、ちょっとしたブログ並みの文章を発信できるため、マストドンならでは使い方が発明されるかもしれませんが、投稿が長すぎると読む気が失せる可能性もあります。

また、使い勝手の面以上に厄介なのが、法律関連の問題です。現状では一個人が気軽にインスタンスを立ち上げることは止めた方が良さそうです。日本最大級のインスタンス「mstdn.jp」管理人のnullkalさんが、先日ドワンゴに入社されましたが、理由のひとつとしてインスタンスの管理を一個人で行うのには限界があったとのことです。インスタンス内に問題のある発言や画像などが横行した場合、管理者が法的責任に問われる恐れも充分にあります。昔インターネット掲示板2chの書き込み内容に対して、管理人である西村ひろゆきさんが多数の訴訟を起こされたことを思い出します。

こういった問題をクリアにしないと、マストドンが犯罪の温床になる可能性がありますし、専門知識に乏しい方が気軽な気持ちでインスタンスを立ち上げ、知らず知らずのうちに犯罪の片棒を担いでいた。ということになりかねません。

マストドンが既存SNSよりも流行るかは収益モデル次第?

SNS運営企業はサーバーの管理費や運営費などを工面するため、当然なんらかの収益を得る必要があります。既存SNSの収益モデルは広告に頼っていますが、マストドンはどのような収益モデルとなるのでしょうか?

もし広告以外の収益モデルがあるなら、既存SNSからマストドンへの移行が促進する可能性もあります。とはいえ現存するWEBサービスのほとんどが広告収入を頼りにしていますから、結局マストドンも広告を何らかのかたちで折り込むことになるではないでしょうか。

マストドンの場合はユーザーが活動するインスタンスはそれぞれの管理者が運営しますから、マストドン自体がどのように収益を上げるのかが疑問点です。すべてのインスタンス上にマストドンの広告が入るようなかたちになると、ユーザー離れが加速しそうです。しかしマストドンも何等かの収入が無いと運営は不可能です。ユーザーに見えないかたちでマストドンが収益を得るには、インスタンスを立ち上げる管理者から手数料を得る方法もありますが、ユーザーに比べインスタンス管理者は数が少ないため、そこから充分な収益を得ることは難しいでしょう。

さらに、インスタンスを運営する管理者もサーバーの維持など、マストドン以上に維持費が必要ですから、それら費用をどう捻出するのかも問題です。もしインスタンス運営のために広告を入れることにした場合は、ユーザーは広告の無いインスタンスに移動するでしょうから、マストドンのインスタンスで広告収入を得ることは、既存SNS以上に難しいはずです。

今後マストドンやインスタンス管理者が収益化に向けてどう動くのか、ちょっと興味が湧いてきました。

マストドン利用については私はしばらく静観しますが、マストドンに興味ある方は始めてみてはいかがでしょうか。

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