WELQ問題で分かったこと。Web(ネット)メディアは儲からないw

WELQ問題で分かったこと。Web(ネット)メディアは儲からないw

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DeNAのキュレーションサイトWELQ問題が勃発

ここのところネット界隈で大きな話題となっています、DeNAのキュレーションサイト閉鎖問題。特に問題が大きくなったのは「WELQ」という、医療やヘルスケアを取り扱うサイトで問題が見つかったことです。やはりこういった情報はデリケートな問題ですし、ヘタをすれば命に関わる可能性もあるだけに、大きな事故になる前に問題が浮上して良かったとも思います。

キュレーションとは簡単に言えば「インターネット上の情報を収集しまとめること」です。実際の物を集めて展示する図書館や美術館とは違い、ネット上のデータは簡単にコピー&ペースト出来るため、その情報の価値や信ぴょう性を測ることは難しいです。

今回の問題についてはすでに各所で取り上げられていますので、詳しくは以下の記事を見ていただくのが良いかと。

News Up WELQ騒動から見えた3つのこと | NHKニュース

WELQ問題から感じること。Webメディアは儲からない?

大手のDeNAがこんなブラックな商売に手を出してしまうほど、現在のWeb(インターネット)メディアは儲からないということでしょう。

私も趣味ブログを運営していますが、始めた動機はWebメディア運営がどんなものか知りたかったということと、趣味のゲームやデジタルガジェットについて発信していれば、実際の開発や関係者の方の目に止まって、少しは影響を与えられたら良いなというものでした。

ブログを始めてみて分かったのは、「この収入で大手メディアはどうやって運営してるの?」ということです。労力に対する収入が低いです。まともにやっていては儲からないので、キュレーションサイトなど労力をかけずに儲かる仕組みに逃げるしかない状況ではないでしょうか。

Webメディアの広告配置を見てみますと、Google(グーグル)の広告の範囲が最も広く、続いてAmazonの商品リンクが多いです。大手メディアの場合は、企業とのタイアップで直接契約する純広告などがあります。実際私のサイトでもGoogleとAmazonからの収益率が高いです。このことからWebメディアはGoogleとAmazonの売上げの一部をシェアして成り立っているとも言えます。この2社がコケたら皆コケるという危険な状態ですw

Googleも企業ですから、自社の売上げが落ちている時期は、皆に分配する広告料も減ります。このあたりのアルゴリズムはよく分かりません。そしてGoogle広告料が減ってくると、大手WebメディアではGoogle以外の広告が増えてきます。サイトにアクセスすると画面全体に表示させる広告などです。しかし、それら広告はGoogleに比べ収入面で不利ですから、そういった強制的にユーザーに見せる広告が増えるということは、かなり苦しい状況なんだなと感じます。

みなさんWELQって知ってた?記事は見るがサイト名は見ていない

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今回問題になる以前から「WELQ」というサイト知ってましたか?WELQというキーワードでGoogleトレンドを確認しますと、上の画像のとおり、問題発生以前はまったくWELQというワードは検索ワード上位に上がっていません。私も「WELQ」なんてサイトあったかな?とニュースを見て思ったほどです。しかしサイトにアクセス(現在公開停止中です)してみると、たしかに過去に記事を見た記憶はあります。

ネット上で記事を読む方の多くは、サイト自体を認識しないまま情報だけ確認しています。

海外では大手報道機関のサイトがアクセス数上位に来ていますが、日本では順位が低いです。日本は「大手報道機関の情報への信頼度が低い」ということもあるのかもしれませんが(特にネット界隈では)、素人が書いた記事を集めたキュレーションサイトよりは信頼度が高いはずです。私も含め日本人はサイト自体の信頼度を測るのが苦手というか、そういう文化が浸透していないということかもしれません。もし、サイト自体の信頼度を測ることが出来ていれば、SEOに強いといってもGoogleの順位は徐々に落ちていくはずです。

今回のキュレーションサイト問題を発端に、ネット上の正しい情報を見抜く力を付けなければいけないなと感じました。

今後のWebメディアはどうなる?

以前からキュレーションメディアに対する批判はありました。キュレーションニュースアプリ「スマートニュース」の人気が出てきたとき、ニュース記事を集めて掲載し広告収入を得る、「タダ乗りだ!」と批判されました。その後、大手サイトへはスマートニュースの収益の一部を還元する仕組みを導入することで、バッシングは収まりました。(弱小サイトは恩恵なし。。。)

今回のWELQの問題は、収益を得る仕組みに対してではなく、情報の中身に対する問題です。通常キュレーションメディアはネット上の情報を集めて掲載するだけですから、情報の中身について運営者が責任を取るということ自体珍しいのですが、DeNAのキュレーションメディアに関しては、運営者が記事内容についてあれこれ関与していたため問題になりました。

今回のキュレーションメディアの問題から、サイトに掲載される情報に対するユーザーの目が厳しくなってくると、例えばニコニコ動画のようなサイトの場合「運営会社はユーザーが動画を配信する場を提供しているだけ」という立場を今後も貫けるのか?という感じがしてきます。削除依頼に対して問題のある動画の削除は行うものの、すべてをチェックすることは難しく、WELQ以上に問題のある内容が溢れています。そういった情報に対して運営者が責任を取る必要があるのか?など、どこまでこの問題が広がっていくのか予測できません。

今回のWELQの問題で、DeNAは運営する他のキュレーションサイトについても、全記事公開を停止しましたが、法律上の問題があった訳ではなく、すべて非公開にまでする必要はありませんでした。しかし、初期対応が遅れて企業イメージが下がることを懸念し、先手を打ったということです。

法律上問題がなくとも、一旦火がつけば公開を停止しなければならない場合があるという点で、危険度の高い大手メディアはかなり多いと思います。

今後Webメディアが健全に運営していくには、広告以外の収益確保手段を見つけることになるのでしょうが、有料会員制などで運営出来るのは、固定ファンが居る有名人などに限定されるのではないでしょうか。大手メディアが数年前から広告以外の手段を模索しているものの、いまだ広告収入に頼っている現状から、なかなか難しいのかなと思います。

広告クリックを回避して、わざわざ検索する不思議

ニュースサイトを見ていて気になる広告があっても、クリックせずにわざわざGoogle検索からアクセスする方って、結構多いのではないでしょうか。特に昔からネットを使っている方ほど多い気がします。どう考えても広告ワンクリックでアクセスする方が早いのにです。

この行動の原因は広告に対する悪イメージが強いことが原因でしょう。しかし、Webメディアが成立するには広告収入は避けて通れません。

Webメディアを提供する側は、ユーザーの誤クリックを誘発するような広告配置を止めて、広告に対するイメージを改善すること。Webメディアを閲覧するユーザー側は、興味ある広告があれば素直にクリックして、メディアに対し対価を還元すること。それだけのことで少しは健全なWebメディア運営が可能になるのではないでしょうか。

今はWebメディアからの情報収集は欠かせません。今後Webメディアの運営が行き詰まり、どんどん品質が落ちてくれば利用者側の不利益になります。Web情報は実際の物とは違い、対価を払うという気持ちになりにくいのかもしれませんが、情報提供には多くのライターさんや編集者さんが手を尽くしている。ということを忘れてはいけないと思います。

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